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岩国市から委託を受けて川西の宇野千代生家を管理・運営しているNPO宇野千代生家(原田俊一理事長)は3日、第3回総会・懇親会を開き、今年度事業として生家展示事業やHPの拡充を図ることなどを決めた。
あいさつの中で原田理事長は「収益も安定してきた。皆さまのご尽力の賜物と感謝する。ただ、入観者は前年度比でやや減少しており、皆さまの知恵を借りて運営したい」と述べた。
岩国観光ガイドボランティア協会の松岡蔀会長は「全県の観光客が減る中で岩国は客が増えている。今年は7月からJRとのタイアップで山口県観光を大々的にPRするディストネーションキャンペーンが始まる。岩国では城下町、錦帯橋、そして宇野千代生家が案内コースに含まれている」と生家の来客が増える可能性を示した。
NPO宇野千代生家の会員総数は3月末現在で個人91人、団体5、賛助会員154人の計250人。19年度は9366人の入館者があったが、18年度に比べ2134人の減となった。現在は3月19日から始まった春夏企画展「ちょっと自伝 宇野千代展」を開催中で、「おはん」「生きて行く私」の原稿や著書、千代の愛蔵品、千代のきものなどを展示している。
古川豊子さんら生家を守るボランティアが生家内や、もみじの庭をきれいに清掃・管理、来観者を迎えている。入観料は200円。今年度は1万人の入観者を見込んでいる。
(平成20年6月・日刊いわくに)
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