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■ 伸びる入観者数

 宇野千代の没後十年とNPO宇野千代生家の発足を記念して4月9日から岩国市川西2丁目の宇野千代生家で始まったイベント「宇野千代生家を愉しむ会・新緑と光と風と」は順調に入観者数が伸びています。
 「愉しむ会」は岩国市名誉市民で作家、デザイナーの故・宇野千代の生家の魅力を知ってほしいと企画されました。期間は6月30日まで。火曜日が休館となる。入観料は大人200円、高校生大学生100円、中学生以下無料。
 宇野千代継承者の藤江淳子さん、演出・構成家の樋口友康さんが東京から駆け付け、NPO会員とともに会場設営を工夫しました。
 特別展として、生家には瀬戸内寂聴、宮尾登美子さんが千代宛に出した書簡や千代の葬儀で読み上げた弔文、千代と交流のあった評論家・小林秀夫さん(故人)の「モオツァルト」直筆原稿、千代の「淡墨桜」の直筆書、千代への葉書など、初公開を含む文学資料がケースに入れられて紹介されている。千代がデザインし、着装した「きもの」や「さくらの香立て」「原稿」「直筆の短冊」も初公開され、入観者の関心を集めている。発刊されたばかりの記念誌、決定版「宇野千代の世界」や千代の人生、生き様などもボードで展示しています。
 展示に合わせ、かつて岩国市玖珂町にあった旅館に設置されていた石碑が生家に移されました。千代の作品『残っている話』の中の一文が彫り込まれています。

 「しかし、今度の岩国は花見見物ではない。
 いつかの人たちと約束した玖珂の鞍掛城址を見るためであった
 朝十時に川西の家を出ると、十五分も経たぬうちに
 玖珂町の中ほどにある新町の池田屋と言う宿にたどり着いた」

 という文章があり、縁があって生家に設置されることになった。
 NPOが運営している生家は、4月に入って2週間で約3千人が訪れています。多い日は300人を超す人たちでにぎわいます。
 関東や九州、関西などの遠隔地から「生家が見たい」と足を運んだ人も多く、生家に植えられた淡墨桜をめでたり、さまざまな展示物の前で千代をしのんでいる。千代の遺影がある仏壇に手を合わせたり、千代の文机をのぞきこむ姿もあります。
 生家で来館者の案内に当たる古川豊子さんは、「ここに来られて、元気が出たという方が多いんです。もう何回も来られて、なじみになった方もいらっしゃいます」と話していました。
 愉しむ会では、4月29日、30日の2日間、「延齢茶会&バザー」を生家で行います。
(平成18年4月)



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