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岩国市川西2丁目、宇野千代生家の庭で淡墨桜が3月21日ごろから開花し始めた。例年に比べ、5日ほど早い。今週末から来週にかけて見ごろを迎えそうだ。
淡墨桜の花はソメイヨシノに比べると、やや小ぶり。開き始めは濃いピンク、満開になると白くなり、散り始めは淡墨色になる。生前の千代は岐阜県根尾村(現・本巣市)の樹齢1500年の桜の再生に努め、小説「淡墨の桜」の題材にした。
生家には実生から育てた3本の淡墨桜が植えられている。生前の千代が植えた2本は樹齢が31年、高さ約9メートル。
20数年以上、生家の清掃をボランティアで行ってきた「宇野千代生家を守る会」(古川豊子代表)は、今年からNPO宇野千代生家として活動しており、生家を毎日開放、生家を訪れる千代ファンや観光客を案内している。
宇野千代顕彰会(保田正子会長)は4月1日、2日の二日間、「“淡墨桜”を愛でる会(観桜会)」を開く。午前10時から午後3時まで。会場は宇野千代生家と、川西4丁目の水西書院。生家では、いがもちとお茶の接待(100円)、水西書院では名作「水西書院の娘」の舞台を観賞するビデオシアターなどを予定している。
また、同顕彰会は6月11日午前10時から、千代没後十年を記念して市民会館で瀬戸内寂聴さんの講演を行う。
(平成18年3月23日)
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