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■ 連日開放スタート

 特定非営利活動(NPO)法人宇野千代生家(原田俊一理事長、五百七十人)は一日から岩国市川西二丁目にある宇野千代生家の連日開放(火曜日が休館)を始めた。午前十時から午後四時までオープン、明治初期の趣を残す住宅や、約百本のモミジや地表を覆うスギゴケが茂る庭を観光客や市民に見てもらう。
 生家は市が保存観光事業を行うため、買い取った。NPO法人宇野千代生家も会員から募った会費や有志から寄せられた寄付金を市に寄贈した。
 開放日初日は朝からあいにくの雨。新聞などで開放を知ったという人たちがちらほら訪れ、雨にけむる庭などをめでた。
 生家がある川西は錦帯橋下流の臥龍橋を西側に渡ったところに位置する静かな住宅街。作家で、きものデザイナーとしても知られた宇野千代は1897年11月28日、この家で生まれた。千代の作品の原点にはいつも故郷の岩国があり、紅殻格子と白いしっくいの壁を持つ生家を訪ねた宇野ファンは作品のよいんを楽しむように生家でのひとときを楽しんでいる。
 生家を守りながら、来場者を迎える古川豊子さんは毎日の開放が始まったことに「責任を感じます。でも、ここに来てくださって、元気をもらったという人が多いんです。『お帰りなさい』という気持ちで、お越しになる方をお迎えしたいですね」と気を引き締めていた。
 きれいに掃き目のついた、玄関の土間には千代の草履が主を待つように揃えてあり、「宇野先生が生きておられてときと同じように、家の中を整えています。その雰囲気を大切にしています」と古川さんは話している。  生家では開放事業を記念して4月15日から6月末まで宇野千代没後十年を記念したイベントなどを計画している。

【宇野千代生家】岩国市川西2丁目9の35。見学は現在無料。駐車場は錦帯橋下河原、錦城橋下などの各駐車場を利用する。
(平成18年3月1日)



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