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「宇野千代さんの幸福の鍵は、故郷・岩国にあり」──。角川・エス・エス・コミュニケーションズが発行している五十代からの暮らしと生き方マガジン『毎日が発見』二月号は、いつまでも輝く人たちシリーズ第一回として岩国市出身で市名誉市民にも選ばれた作家の宇野千代について十ページの特集を組んだ。
千代の言葉や作品、写真によって、いつも前向きに自分流のたのしみを見つけ続けた千代の生きざまを紹介、代表作『おはん』の舞台になった岩国を訪ねませんか、と呼び掛けている。
お洒落が生きていく上での生きがいになったこと▽そのお洒落も中年を過ぎて老年になってからが「本番」であったこと▽肌を美しく保った秘けつ▽百歳以下の死は事故死であると思っていたこと▽忙しい人は歳をとらないこと▽暗示は魔法の力を持つこと▽女は生涯が結婚適齢期であること▽真の愛とはその人の望むことをすること▽失恋の虫を退治すること|など、千代流の生き方を満載している。
特集では岩国の錦帯橋や同市川西にある生家、菩提寺となっている教蓮寺、千代の通った小学校内にある岩国学校教育資料館なども写真で紹介、読者のためのオリジナル企画として「宇野千代さんの幸福の鍵 故郷・岩国を訪ねて」と、岩国、萩、津和野を訪ねる旅を提案。岩国の観光振興に一役買っている。
シニア世代に限らず、“幸福探しの達人”の千代が残した数々の言葉に魅了される人たちは多い。亡くなって十年が経つが、生きざまを紹介する媒体が増えている。今回の特集に協力した宇野千代継承者の藤江淳子さんは「このところ、宇野先生を特集する雑誌などの企画が多いんですよ。現在もグラビアなどの発行に向け、準備が進んでいます」と話している。
『毎日が発見』は書店では扱っておらず、年間定期購読で自宅に届けられる。一年間購読(十二回)で価格は六千八百円(送料・税込)。申し込み、問い合わせは電話0120(325)012、またはインターネットhttp://www.mainichigahakken.net
(平成18年2月15日)
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